ホワイトな職場というイメージで人気の大学職員ですが、転職活動を経て、大学職員に就職する人もいます。
大学職員に転職するための方法や対策について知るためには、「実際に大学職員に転職した方に聞いてみよう!」ということで、現役大学職員のうぉーかーさんにインタビューしました。
この記事では、「現役大学職員×現役大学職員」のインタビューを通じて、大学職員に転職するための方法と転職後のリアルをお伝えします。
- 転職したから分かる大学職員の魅力
- 転職するためにやるべきこと
- 大学職員に転職したリアルな感想
大学職員に転職したリアルな感想を聞いてみた
今回は中途採用で大学職員に転職したうぉーかーさんに「大学職員に転職したリアルな感想」をインタビューしました。

- 30代前半
- 男性(2児の父)
- 中途採用で、地方私立大学に転職
- 転職前は地方銀行にて勤務
- 教学系で約7年勤務後、企画系に異動して現在IRを担当
Xで日々の取り組みを発信中(@Walker791513)

今回は大学職員に転職したうぉーかーさんをゲストに迎えています。



大学職員のうぉーかーです!
転職して感じた「大学職員の魅力」はコスパの良さ
今回、インタビューした大学職員のうぉーかーさんは地方銀行から大学職員に転職しました。
大学職員以外の経験があるからこそ感じる「7年間勤務して感じた大学職員の魅力」について聞いてみました。
- 大学職員の魅力は何ですか?
-
ホワイトな職場でコスパの良さが魅力です!



大学職員の魅力はどこですか?



夢がない話になりますが、何と言っても「コスパ」だと思います(笑)
ここでいうコストとは、「働く時間」「疲労度(心身ともに)」を指していて、このコストに対してもらえる報酬は高いなと感じますね。
大学によって差はあると思いますが、個人的な見解では次の3点が大学職員の特徴だと思います。
- 日常的に追い詰められるいわゆる「ノルマ」の概念がない。
- 自分のペースで進められる仕事が多いため、休みが取りやすい。
- 意地悪な人が少ない
このようなザ・ホワイトな職場にも関わらず、(特に私立大学であれば)国家公務員並みの給料で働ける大学が多いです。つまり、パフォーマンスが良いと感じます。
もちろん、「学生の身近で働ける」「教育に携わることができる」という側面もありますが、このあたりはジョブローテーション次第で、担当業務が異なるので全員が該当するとは言えません。
1番最初に出てくる大学職員の共通する魅力は、「コストパフォーマンスが良い」という点ですね。



銀行勤務の経験があるうぉーかーさんだから感じるポイントですね!
dodaに掲載されている大学職員の求人をチェックしてみると、年間休日121日、残業時間は月平均8時間、夏季休暇は20日となっており、仕事以外の時間に使える時間が多いことがわかります。
- 年間休日:121日
- 残業時間:月平均8時間
- 夏季休暇:20日


\ 公式サイトに移動します /
転職した大学職員が「一緒に働きたいと思う職員像」


大学職員のうぉーかーさんはご自身のXも活発に発信されています。
ツイートには業務効率化に関するヒントも多く、業務改善の姿勢をもった貴重な大学職員です。
そんなうぉーかーさんに「一緒に働きたいと思う大学職員の特徴」について質問しました。
- どんな人と一緒に働きたいですか?
-
無駄なことを減らしていく人ですね。



どんな人と一緒に働きたいですか?



一言で表現すると、『無駄アレルギーな人』と仕事がしたいですね!



無駄な部分をカットしたい人のことですね!?
私の特徴ですが、無駄なことを細胞レベルで拒否します。
例えば、大学内でよくあるのが意味のなさそうなワーキングチームに招集されるケースです。
「何のためにやるか不明確な検討会議」は出たくないですね(笑)
大学職員だけでなく、事務職は減らせる仕事がたくさんあると思っていて、そのタスクが生き残っている理由が合理的でないケースが多いんですよね。(例えば、「今までやってきたから。」「規程上そうなってるから。」などなど)
そういうときに、無駄アレルギーな人が担当者だった場合、とてもスムーズに話が進むんですよ!
「コレ、いらんやろ!ヤメヤメ!!」って(笑)
一緒に働くならそういう風に価値観が似ている人がいいですね!
ちなみに、大学職員の界隈では一定数「丁寧さ」に美学を感じる風土もあるので、このあたりの見極めが難しいところです。
例えば、メールやチャットで依頼を送ったあとに、わざわざ電話や口頭でその内容を説明してくる人とか…
もちろん、「丁寧な美学=悪」みたいに否定するつもりはありませんが、私はあんまり求めないなと感じます。
大学職員に転職するためのアドバイス
現役の大学職員うぉーかーさんに「大学職員になりたい方へのアドバイスを」もらいました。
- 大学職員うぉーかーさんが感じる対策法
- 想定する選考方法はES提出→面接というプロセス
- 私立大学を目指す場合のアドバイス



大学職員に転職したい方に向けてアドバイスをお願いします!



以下にコメントしていきますね!
大学職員に転職するなら「志望先の大学を攻略する思考」が大切



「攻略」は立派な戦略だと思います!
大学職員に転職する場合、大学業界の研究も大事ですが、志望先の大学を攻略するつもりで「戦略的な思考」を持つことが大切です。
- 志望大学で働く現職の方の話をとにかく聞く(社風、面接官になるであろう人の性格など)
- 公式HPでここ最近の動向(志願者数や取り組み)や建学の精神を念入りに調べる
転職するにあたって業界の動向を知っておくことは大切ですが、文部科学省の見解などは定まっているので他の方々と大きく差が出るような回答をすることは難しいです。
それよりも、転職準備という観点では大学ごとの特色に自分が合っていることをアピールできる状態にしておくほうが得策だと思います。
大学職員に転職するための準備は言語化しておくこと


中途採用で大学職員をめざす場合は組織の中で活躍できる即戦力が求められます。
面接では、「即戦力になるか」という視点で選考されるので大学職員への転職で質問される内容について、自分の考えを整理しましょう。
大学職員に転職するために、言語化しておくポイントは次の2つです。
- これまでの経験をどのように活かすのか?
- なぜ大学業界で働きたいのか?
大学職員のうぉーかーさんも地方銀行員から大学職員に転職するときにこのポイントを意識して言語化していたから成功したそうです。
学生時代や現職の経験を大学職員の仕事でどう活かすかを考えよう



「これまでの経験を大学職員でどのように活かすか」が重要です。



私はこれを「再現性の提供」と呼んでいますよ!
大学職員は数年間ごとに異動を繰り返すジョブローテーションが前提となる働き方なので、「営業」や「制作」のように職種によるアピールが難しいです。
これまでの経験を大学職員の仕事で活かす方法を考えるためには、自身の強みや能力を可能な限り洗い出しておき、様々な具体例に落とし込めるようにする準備が必要です。
「大学職員の仕事=学生と関わる仕事」というイメージが強いため、人事部や財務部、総務部といった学校法人を経営するためのコーポレート部門で働く観点が抜けがちです。
面接では「学生と関わりたいだけの転職活動者」と思われないためにも「コーポレート部門の業務をする可能性もある」ことを意識して準備することをおすすめします。
どのような人物が求められるのかを知りたい場合は、実際の転職求人を見てみましょう。
「求める人物像」や「歓迎する能力や経験」などの欄に記載されています。
大学職員の転職求人を探す場合は、たくさんある転職サイトの中から、「大学職員の転職求人があるサイト」を厳選したので参考にしてください。
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大学業界は右肩下がりなのになぜ働きたいのかを説明しよう
大学業界は18歳人口の減少によって、定員割れする大学もでており右肩下がりの斜陽産業といえる状況です。
武庫川女子大学が2027年度以降の共学化を発表しています。京都ノートルダム女子大学、名古屋柳城女子大学は学生の新規募集停止を公表しました(募集停止は2026年度から)。
2023年には恵泉女学園大学、神戸海星女子学院大学がそれぞれ募集停止を公表しています。
出典:Yahoo!ニュース「名門女子大が共学化・募集停止で明暗分かれる~女子大72校データから専門家が解説」
このような状況の中で、「なぜ大学業界で働きたいのか?」を自分の言葉で話ができるようにしておく必要があります。
少子化の時代を迎えて、厳しいなかでも大学職員を目指すのであればその想いを熱量こめて伝えましょう。



でも面接では「コスパよし!」とは言えない…
「なぜ右肩下がりの大学業界で働きたいのか?」という問いへの答えは難しいです。
大学職員に転職した当時のうぉーかーさんは以下の2つのポイントを意識して「大学業界を志望する理由」を考えたそうです。
- キャリアを考えると転職の時期だったこと
- 志望大学はポテンシャルがあり、まだまだ成長できると信じていること
うぉーかーさん自身は転職活動を通じて、大学業界に関わらず「なぜこの業界なのか?」という質問は必ず面接で聞かれたとのことです。
多くの大学が定員確保に頭を悩ませるなかで「どうやって成長させていくかの戦略」を考えておくことが重要です。
しっかりと自分なりの考えを用意して面接に臨むようにしましょう!
「大学職員になる」では、大学職員を辞めた元職員の方にもインタビューを行っているので併せて読んでみてください。
まとめ
地方銀行員から大学職員に転職したうぉーかーさんにインタビューしました。
うぉーかーさんが大学職員に転職してから7年間の勤務をする中で感じた魅力は「コスパの良さ」です。
- 日時的に追い詰められる、いわゆる「ノルマ」の概念がない。
- 自分のペースで進められる仕事が多いため、休みが取りやすい。
- 意地悪な人が少ない
前職の地方銀行員の頃と比較しても大学職員は年収も良く、ザ・ホワイトな職場とのことでした。
当記事ライターの現役大学職員トキもうぉーかーさんと対談をする中で「ムダを排除して効率化したい」という気持ちに強く共感しました。
大学職員の仕事には、まだまだ慣例で残っている業務や目的を見失った仕事が存在します。
これから大学職員を目指す方には、これまでの習慣にとらわれずに絶えず挑戦していくうぉーかーさんのような気持ちを持った方にぜひ入職してほしいと感じます。



大学職員うぉーかーさんのX(@Walker791513)もチェックしてみてください!
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