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【対策方法】国立大学法人等職員採用試験の試験内容と学習時間を現役大学職員が解説

国立大学の職員になるための採用試験内容と対策

この記事にはPR(プロモーション)が含まれています。

この記事の監修者
大学職員トキ
大学職員トキ
土岐 光(大学職員)

関東の私立大学に勤務する現役の大学職員。多数のWebメディアで監修・執筆の実績あり。50名以上の就職・転職支援を実施しながら「大学職員」の情報をYoutubeで公開中。

国立大学の大学職員になるためには、全国で一斉に実施される国立大学法人等職員採用試験という試験に合格する必要があります。

国立大学法人等職員採用試験は一次試験(筆記)と二次試験(面接)で構成されていますが、試験内容や設問形式が公開されており事前の対策をすることで通過することができます。

なぜなら、筆記試験は教養科目が出題されるため公務員試験対策と同じく通信講座などを利用すれば講義動画だけでなく、過去問解説や予想問題を解くことで対策できるからです。誰でも合格できる簡単な試験ではありませんが、合格までにかかった学習期間は約3ヵ月間というアンケート結果もあります。

この記事では現役の大学職員が国立大学法人等職員採用試験の内容やおすすめの対策方法を紹介します。この記事を読むことで国立大学職員になるためにやるべき対策方法がわかります。

結論、短期集中の試験対策ならオンライン資格予備校や通信講座、計画的に自分で学習するなら独学を選択しましょう。内定すると講座費用が全額返金され、お祝い金がもらえるオンライン資格予備校もあるので費用面だけでなく、自分の学習スタイルや対策期間を考慮して決めましょう。

目次

国立大学職員になるためには国立大学法人等職員採用試験を受ける

国立大学の職員になるための方法

国立大学の大学職員になるためには、国立大学法人等職員統一採用試験に合格する必要があります。

国立大学法人等職員統一採用試験とは、国立大学法人だけでなく大学共同利用機関法人、独立行政法人国立高等専門学校機構等の一部の独立行政法人および放送大学学園(以下、「国立大学法人等」という。)の事務系および技術系の事務に従事する職員を採用するための全国共通試験です。 

試験の実施は全国を7つの地区に分けて実施されます。受験を申し込むときは採用を希望する国立大学法人等の所在地区を基準にして7地区の中から1地区を選びます。 

申し込みの地区はあとから変更できないので注意!

国立大学法人等職員統一採用試験の第一次試験を受験する地区は採用希望地区に関わらず受験者が受験しやすい地区を選ぶことができます。 

国立大学の大学職員をめざす場合は試験の合格をめざして計画的な学習と対策をしておきましょう。

受験時の注意点
  • 志望大学の地区を選択して受験しよう!(試験後の地区変更はできない)
  • 一次試験(筆記)は好きな地区で受けることができる

国立大学法人等職員採用試験の内容

国立大学法人等職員統一採用試験は試験区分が事務系と技術系の2つに分かれています。大学職員を目指す場合は事務系を選択しましょう 。

試験内容は教養科目に関する内容が日本語で出題され、公務員採用試験と似た問題が出題されます。そのため受験者の多くは公務員試験対策講座などを利用して試験勉強をしています。 

国立大学法人等職員採用試験の試験日程

国立大学法人と職員統一採用試験の日程は一次試験と二次試験で異なります。二次試験は決められた日程で行われる共通試験ですが二次試験は採用を希望する国立大学法人等で個別に行われます。 

二次試験の日程は一次試験を合格すると各国立大学法人等から通知があります。 

令和5年度国立大学法人等職員統一採用試験スケジュール
受 付 期 間5月10日(水)10:00~
5月24日(水)17:00(受信有効)
第一次試験日7月2日(日)10:00~12:00
第一次試験合格発表日7月20日(木)
出典:令和5年度国立大学法人等職員統一採用試験案内

第一次試験を受けることができる場所は以下のとおりです。

北海道地区札幌市、旭川市、函館市
東北地区弘前市、盛岡市、仙台市、秋田市、山形市、福島市
関東甲信越地区水戸市、つくば市、宇都宮市、前橋市、さいたま市、千葉市、港区、文京区、目黒区、府中市、小金井市、国立市、横浜市、新潟市、甲府市、松本市
東海・北陸地区富山市、金沢市、福井市、岐阜市、静岡市、名古屋市、津市
近畿地区京都市、豊中市、神戸市
中国・四国地区鳥取市、松江市、岡山市、東広島市、山口市、徳島市、高松市、松山市、高知市
九州地区福岡市、北九州市、佐賀市、長崎市、熊本市、大分市、宮崎市、鹿児島市、中頭群西原町
出典:令和5年度国立大学法人等職員統一採用試験案内

第一次試験の試験時間は120分間です。

試験の実施方法と出題内容

国立大学法人等職員採用試験は筆記と面接

国立大学法人等職員採用試験は一次試験(筆記試験)と二次試験(面接試験)に分かれています。 一次試験の筆記試験では、教養に関する試験(120分)が課せられ全問40題を解答する選択問題となります。

二次試験の面接では国立大学法人等ごとに個別日程が設定されて面接が行われます。

一次試験(筆記)
試験内容出題数試験の内容
教養試験(120分)40問①一般知識20問(社会7問、人文7問、自然6問)
②一般知能20問(文章理解7問、判定推理8問、数的推理および資料解釈5問)
二次試験(面接)
試験区分試験の内容
全試験面接(国立大学法人等ごとに第一次試験合格者に対して個別に日程を設定して実施)

国立大学ごとの採用予定人数(令和5年度)

国立大学では大学ごとに採用予定人数を公開しています。就職を希望する国立大学が何名程度、採用予定なのか事前に把握しておきましょう。大学職員の募集人数は「事務」、図書館で専門に働く司書については「図書」で分類されています。 

北海道地区(令和5年度採用情報)
国立大学法人事務(採用予定人数)図書(採用予定人数)
北海道大学20名3名
出典:北海道地区国立大学法人等職員統一採用試験
東北地区(令和5年度採用情報)
国立大学法人事務(採用予定人数)図書(採用予定人数)
弘前大学3名0名
岩手大学1名0名
東北大学40名1名
宮城教育大学2名0名
秋田大学5名0名
山形大学5名0名
福島大学2名0名
出典:東北地区国立大学法人等職員採用試験
関東甲信越地区(令和5年度採用情報)
国立大学法人事務(採用予定人数)図書(採用予定人数)
茨城大学7名0名
筑波大学20名2名
筑波技術大学0名0名
宇都宮大学3名0名
群馬大学4名0名
埼玉大学1名0名
千葉大学5名0名
東京大学15名2名
東京医科歯科大学1名0名
東京外国語大学4名0名
東京学芸大学2名0名
東京農工大学10名0名
東京藝術大学0名0名
出典:関東甲信越地区国立大学法人等職員採用試験
東海・北陸地区(令和5年度採用情報)
国立大学法人事務(採用予定人数)図書(採用予定人数)
富山大学7名0名
金沢大学8名0名
北陸先端科学
技術大学院大学
5名0名
福井大学5名0名
東海国立大学機構
(岐阜大学・名古屋大学)
12名0名
静岡大学5名0名
浜松医科大学2名0名
愛知教育大学5名0名
名古屋工業大学0名0名
豊橋技術科学大学4名0名
三重大学1名0名
出典:東海・北陸地区国立大学法人等職員採用試験
近畿地区(令和5年度採用情報)
国立大学法人事務(採用予定人数)図書(採用予定人数)
滋賀大学2名0名
滋賀医科大学3名0名
京都大学10名3名
京都教育大学3名0名
京都工芸繊維大学2名0名
大阪大学5名1名
大阪教育大学3名0名
兵庫教育大学1名0名
神戸大学10名1名
奈良国立大学機構
(奈良教育大学・奈良女子大学)
2名0名
和歌山大学3名0名
出典:近畿地区国立大学法人等職員採用試験事務室
中国・四国地区(令和5年度採用情報)
国立大学法人事務(採用予定人数)図書(採用予定人数)
鳥取大学3名0名
島根大学5名0名
岡山大学3名0名
広島大学1名0名
山口大学4名0名
徳島大学5名0名
鳴門教育大学1名0名
香川大学10名1名
愛媛大学3名1名
高知大学3名0名
出典:中国・四国地区国立大学法人等職員採用試験事務室
九州地区(令和5年度採用情報)
国立大学法人事務(採用予定人数)図書(採用予定人数)
福岡教育大学0名0名
九州大学10名4名
九州工業大学2名0名
佐賀大学8名0名
長崎大学10名0名
熊本大学5名0名
大分大学8名0名
宮崎大学7名0名
鹿児島大学0名0名
鹿児島体育大学1名0名
琉球大学1名0名
出典:九州地区国立大学法人等職員採用試験事務室

国立大学法人等採用試験の一次試験(筆記)合格倍率

国立大学法人等採用試験の一次試験(筆記)の合格倍率について、関東甲信越地区が公開しているデータをもとに算出しました。過去5年間分の倍率は以下のとおりです。

<一次試験>試験実施結果 ※()内は女性の数
年度申込者数(名)受験者数(名)一次試験(筆記)合格者数(名)倍率
令和4年度8,031(4,255)5,1221,981(977)2.6
令和3年度8,281(4,272)5,4491,788(840)3.0
令和2年度7,821(4,044)5,7481,505(672)3.8
2019年度8,998(4,269)6,0731,401(566)4.3
平成30年度9,949(4,639)非公開1,369(562)7.3
出典:関東甲信越地区国立大学職員等採用試験

国立大学法人等職員採用試験に合格するための対策方法

国立大学法人等採用試験は準備が大切

国立大学法人等職員採用試験に合格するためには、まず一次試験の筆記を通過しなければいけません。以下の例題からもわかるように公務員採用試験と類似する問題が数多く出題されています。

一次試験の筆記では全40問の選択問題ですが、難易度は十分あるため事前の対策をしておかなければ合格は難しいでしょう。120分間という限られた時間内に回答するためには例年の出題傾向を分析して効率的に試験勉強を行う必要があります。

二次試験の面接については志望理由や自己PRなど自分自身の人柄に関するアピールに加えて、志望大学を志望する理由をアピールしましょう。どれだけ面接が得意でも一次選考の筆記を通過できなければ面接のチャンスすら与えられないので後悔しないよう事前の準備と対策を行いましょう。

試験対策に必要な勉強時間は300時間~700時間

国立大学法人等職員採用試験の一次試験(筆記)に合格するためにはどの程度の勉強時間が必要なのでしょうか?

一次試験(筆記)を実施している関東甲信越地区国立大学法人等職員採用試験事務局の回答によると「1年程度時間をかけて試験対策をされた方や3ヶ月程度の方など個人によりさまざま」となっています。 (出典:関東甲信越地区国立大学法人等職員採用試験事務局)

1次試験(筆記)の試験勉強はどのくらいやればいい?

3か月から1年間程度

大学職員トキ

国立大学職員にアンケート調査をしました。

調査の結果、およそ3か月間の短期集中型で試験対策をした方がもっとも多い結果となりました。

 1日あたり2時間勉強したと仮定すると、3ヵ月の場合は180時間、半年の場合は360時間、1年間の場合は720時間の勉強時間になります。

一次試験(筆記)のために必要な勉強時間は300時間~700時間!

合格者の声
国立大学法人等採用試験をする女性
短期間で集中!
TAC教養型市役所本科生Aさん
  • 内定:国立大学法人(中国・四国地区事務)
  • 学習時間:平日9時~11時、休日8時間
  • 学習期間:3ヵ月(4月~6月)

出典:TAC徳島校

合格のために通信講座で効率的に試験対策をする

公務員試験対策では多くの方が通信講座や予備校に通って勉強しています。国立大学の大学職員になるためには国立大学法人等職員採用試験に合格する必要がありますが、一次試験の筆記と二次試験の面接に向けて公務員試験と同様に通信講座で対策することができます。

国立大学法人等職員採用試験のための通信講座では、専用のカリキュラムや担任制度による個別アドバイスなどによって高い合格実績が出ています。 

いくつかある通信講座の中で、合格実績や全額キャッシュバックなどの観点から、おすすめの通信講座は次の2つです。

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