「大学職員に転職しよう!」と思った時、あなたは誰に相談しますか。
転職のことで誰かに相談するときは、迷いや不安の影響で家族や友人には相談しづらく、「あまり知られていない大学職員への転職なんて誰に相談したらいいんだろう…」という悩みを多くの転職希望者が抱えています。
当記事ライターの現役大学職員トキは、これまで100名以上の転職希望者からオンラインで相談を受け付けてきました。
これまでの相談実績をもとに、この記事では大学職員に転職するための相談相手について目的別に紹介します。
- 目的別に最適な相談相手がわかる
- 大学職員の転職が人気の理由がわかる
- 大学職員のリアルな仕事像がわかる
大学職員への転職ならエージェントや現役職員に相談しよう

転職希望者の多くが「転職について相談する相手がいない」という悩みを抱えています。
転職によって今の現状に変化が生じるため、家族に相談した場合は心配されたり、強い反対を受けるかもしれません。
職場の同僚に転職を相談した場合、あなたが転職活動をしていることが社内に筒抜けになるかもしれません。
ひとりで淡々と転職活動を続けることができれば良いですが、理想とする大学に転職するまでのルートはさまざまです。
大学職員トキ悩んでいるなら誰かに相談しよう!
就職活動を行う就活生の場合は大学のキャリアセンターや就職支援課に相談できますが、転職希望の社会人はどこに相談すればよいのでしょうか。
社会人にとって大学職員に転職するための相談先は以下の3つがあります。
- 転職エージェント
- ハローワーク(職業安定所)
- 大学で働く大学職員(OB・OG)
転職をすると働き方や職場の雰囲気が大きく変わるため、転職は人生における大きな決断のひとつです。
さらに転職活動中は求人情報を調べたり、職務経歴書の作成、面接対策など、内定に向けて取り組むことが多く膨大なエネルギーを必要とします。
自分ひとりだけで転職準備をするケースもありますが、まずは転職活動を持続できる環境をつくることが大切です。
日頃の悩み相談は身近な友人や家族にすることができますが、転職に関する相談は転職支援を専門的にサポートしている場所で相談することがおすすめです。
身近な関係性ではないからこそ、相談しやすい話もある
転職求人やキャリアプランの相談なら転職エージェントに相談しよう
転職をするためには求人に応募する必要があります。
いろいろな転職サイトの中から自分にあった求人を探すこともできますが、仕事をしている忙しい社会人には転職エージェントにあらかじめ希望する条件を伝えておいて、希望の求人が掲載されたら求人の紹介を受ける方法もおすすめです。
ただし、エージェントも転職希望者の転職をサポートするためにいろいろな求人を紹介してくれるので、マイペースでゆっくり転職活動をしたい人にはあまり向きません。



転職エージェントは無料で利用できるよ!
転職エージェントに相談するメリットはキャリアカウンセリングを無料で受けられることです。
自分が希望する条件だけでなく、将来的になりたい理想像をエージェントと共有して、自分ひとりでは思いつかなかった選択肢や今後のキャリアについて説明を受けることができます。
転職エージェントに任せるのではなく伴走仲間になってもらおう!
職務経歴書の書き方や面接対策などは、これまで何十万人もの転職支援実績のある転職エージェントの得意ジャンルなので、プロのサポートを受けながら自分の転職活動を有利に進めていきましょう。
転職エージェントは求人紹介で転職が決まった場合に企業や大学から成功報酬を受け取るビジネスモデルのため、転職希望者は無料でサービスを受けることができます。
以下の記事では、毎月の転職求人をチェックしている大学職員がおすすめする大学職員の求人が豊富な転職エージェントを紹介しています。
仕事内容や志望動機のことなら現役の大学職員に相談しよう
転職エージェントのなかには特定の業界を専属で担当するエージェントも存在しますが、大学職員の仕事内容を知るためには、現役の大学職員に相談するのがいちばん確実です。
大学職員の志望動機を考えるための相談がしたい場合も大学職員に相談することで、「仕事のやりがい」や「なぜ大学職員になりたいと思ったのか」を考えるためのヒントがもらえます。
大学職員に転職する場合は志望動機を必ず質問されます。
転職求人のエントリーシートで「どのように志望動機を書いたらいいかわからない…」という場合は志望動機の書き方の型を使って自分なりの表現で書いてみましょう。
- 大学職員に興味をもった理由
- 志望する大学職員になる必要性
- 自分の強みやこれまでの経験
- 入職後にやりたいこと
以下の記事では、大学職員の転職で使える志望動機の例文3選を紹介しています。
志望動機の書き方について、意識するポイントを細かく解説しているので参考にしてください。
まわりに相談できる大学職員がいない場合は当記事ライターの現役大学職員トキがオンライン相談(無料)を受け付けているので相談してください。
エントリーシート・職務経歴書の添削だけでなく、自己分析の深掘りや模擬面接などを行っています。
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- 対策できているか心配な人
- 大学職員にキャリアチェンジしたい人
- 大学職員の仕事についてイメージできない人
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まずは転職について自分で考えることが大切
転職活動をするために信頼できる相談相手を見つけることは非常に大切ですが、いきなり他人に相談をするのは避けましょう。
なぜなら、自分がどのような転職をしたいのか目標が定まっていなければ、相談相手もアドバイスや助言ができないからです。
転職活動について、まずは自分自身の素直な気持ちと向き合って目標を決めましょう。
自分で考える中でどうしても答えがでなかったり、他に人の意見を聞きたくなったりしてから相談しても十分間に合います。
人生の大きな選択である転職で焦って他人の意見に振り回されないようにまずは自分で考えてみましょう。
- なぜ転職したいと思ったのか?
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今の仕事で満足できない部分があったから転職を考えたのか、大学職員になりたいから転職を考えたのかどちらでしょうか?まずは、なぜ自分が転職したいと思ったのかその理由を考えてみましょう。
- 転職をすることで最も叶えたい望みはなに?
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転職でいちばん重視したいことは何なのか明確にしておきましょう。大学で働くこと、年収、年間休日数、安定性など重視するポイントは人によってさまざまです。
人に相談することで自分では思いつかない新しい気づきを得ることができたり、背中を押してもらうことができます。
しかし、他人に相談するということは選択肢を増やしすぎることにもつながり、結局、決断しづらくなる可能性もあります。
自分の転職に関する決断は最終的には自分で決めなければいけません。
判断材料を明確にするためにも「自分は何を大切にしてどうしたいのか」をあらかじめ言語化しておくことで、迷ったときでも冷静な判断ができるようになります。
転職について自分で考えるということは、非常にエネルギーを使う大変なことです。
ですが、結果的に判断材料を得ることにつながり、最終的には自分自身の助けとなることでしょう。
まずは他人に相談する前に自分の考えを整理してみましょう。



自分は何を優先したいのか考えてみよう!
大学職員に求められる能力を把握して転職準備をしよう


大学職員は大学事務として事務職のイメージが強いため、「大学職員=事務作業」と思われがちですが、実際は事務作業だけではありません。
学校法人の経営や大学の運営には事務作業が必ず必要になりますが、専任職員といわれる総合職の大学職員は事務作業だけをしているわけではないんです。



事務作業が得意!というアピールでは響かない…
大学職員に転職するためには大学職員に求められる能力を把握して、自分に適性があることをアピールする必要があります。
大学職員に求められる主な能力はつぎの3つです。
- 人と調整しながら進める交渉力
- いまの枠組みにとらわれない挑戦力
- 素早く正確な行動力


大学職員には交渉力と調整力が必要
大学職員は仕事で多くの方々と関わる機会が多いため、調整役になることが多くあります。
例えば、大学では学部ごとのカリキュラム改正を定期的に行いますが、カリキュラムは大学がやりたいと思う内容だけで決めることはできません。
文部科学省が定める学校設置基準などに照らしながら、大学が守るべき基準を逸脱していないかなどチェックしながら検討します。
カリキュラムを改正するためには、大学教員の理想案と大学リソースや基準を踏まえた現実可能な案を照らして、折衷案を探しながら関係者との調整や交渉を行う必要があります。



私もカリキュラム検討で以下のような経験がありますよ!
大学教員が新しいカリキュラムに組み込む科目を議論する中で、理想とする単位取得数が大幅に増加しました。大学では学部ごとに単位習得制限(キャップ制)※1を行っているため、本当に必要な科目だけを厳選するよう交渉しながら、最終的には必修科目・選択必修科目・自由選択科目に設置科目を配置することでディプロマポリシーやカリキュラムポリシーに基づく理想とする新カリキュラム設置を実現しました。※1 単位習得制限とは1学期で履修可能な授業について単位数で上限を設ける制度のこと(参考:文武科学省)
枠組みにとらわれずに新たな挑戦が大学職員には必要
大学の歴史は古く、設立から100年以上経過している大学も数多く存在し、大学職員が勤務する大学は歴史と伝統のある職場です。
そのため、大学には昔から行われていた慣行や独自の文化が根強く残っていることがあります。
一方で、現代の環境変化の流れは非常に早く、奨学金や学生支援の制度は時代に合わせて改訂したり、新設したりする必要が出ています。
文部科学省でも、時代の変化に合わせて高等教育の無償化を行い、中央教育審議会では2040年に向けた高等教育のグランドデザイン答申をまとめるなどの対応を進めています。
文部科学省「Ⅰ.18歳人口及び高等教育機関への入学者・進学率等の推移」では、18歳人口が令和22年度には約88万人まで減少することが予想されています。
このような現代において「昔からこうだった」ではなく、今の時代に必要とされるものを見極めて、実現のために挑戦できる能力がこれからの大学職員には求められています。
2020年から2022年にかけて世界的に流行した感染症の影響で経済状況が急変した学生を支援する目的で大学独自の緊急支援策の実施が急がれました。同時期に文部科学省でも「新型コロナウイルスにより経済的な影響を受けている学生等への緊急対応措置ー学生の“学びの支援”緊急パッケージー」が整備されるなど国を挙げての支援が実施されました。大学独自の奨学金や支援策を新設する場合には、国や行政の支援策と重複がないかを確認しながら、財源確保や対象者定義の確定など各方面への依頼・調整に奮闘しました。
大学職員が転職先として選ばれる理由は安定してるから


大学職員への転職をめざす理由は人によってさまざまです。
当記事ライターの現役大学職員トキはこれまでに多くの転職希望者から相談を受けてきましたが、大学職員への転職理由で多かった主な理由は次の3点です。
- 大学は歴史があり安定しているから
- 平均年収よりも高く、年功序列で給料が上がるから
- 転勤がないから
「大学職員は安定している」というイメージは多くの方が持っています。
歴史ある大学では設立100周年を超える大学も存在しており、1世紀以上続く組織というのは東証プライム市場の上場企業と比較しても高い安定性を誇っているといえるでしょう。
大学職員の年収は学生数が多く、教職員数の多い大規模私立大学ほど高くなる傾向があります。
大学の風土として公務員のように年功序列で給料が上昇する傾向があり、毎年、一定額の昇給を見込むことができます。
若手の頃からバリバリ営業成績を出して高いインセンティブを貰うような働き方はできませんが、長く安定して勤めたい方には向いているといえます。
実際に住宅ローンやクレジットカードの与信審査では、大学職員という職業は公務員と同等の社会的信頼性があるため、審査が通らないということはほとんど起きません。
大学職員の給料やボーナスについては、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。



結婚や子の誕生を機会に転職する人が多い!
あまり知られていませんが、大学のキャンパスが特定の地域に集中していることで全国転勤がないということも大学職員として働くことの魅力です。
ただし、全国各地に附属高校などがある学校法人の場合は全国転勤の可能性があるので事前に確認しておきましょう。
毎年、一定額の昇給を見込むことができて、転勤の可能性が低いことから、若いうちからマイホームを購入したり、子供の教育資金や老後費用などを計画的に積み立てることができます。
人生設計を立てやすいという点は周囲の大学職員を見ていても非常に強く感じます。
「学生を支える仕事がしたい」で大学職員を目指す場合
大学職員といえば学生と関わる仕事のイメージが強く、学生と関わる仕事がしたくて大学職員への転職を志望するケースがあります。
大学を卒業した転職希望者の場合、自分の学生時代を振り返っていろいろなことに挑戦できた環境や自由に使える時間が多かった学生時代の大切さを再認識したこともあるでしょう。
学生を支える仕事がしたくて大学職員を目指す場合、具体的にどのようなかたちで学生を支援したいのか考えておくことが大切です。
学生を支える方法はいくつもありますが、最近の大学生は以下のような悩みを抱えています。
- 悩んでいることを友人に相談できない
- ハラスメントを受けた経験がある
- 就活や将来について不安がある
一般社団法人日本私立大学連盟の私立大学大学生活白書2022によると、学生のキャンパス滞在時間が半減しているアンケート結果がでており、「悩みを友人に相談する」と回答した学生の割合が大きく減少していることが分かりました。



困っても相談相手がいない学生が増えている!
困った学生を孤立させず、ひとりにしないための方法を検討していくことも今後の学生支援ではさらに重要となるでしょう。
以下の記事では「学生を支えるための転職理由」についての例文を紹介しています。
まとめ
転職活動に関する悩みは家族や職場の同僚には相談しづらいかもしれません。
特に大学職員という世間ではあまり知られていない職業への転職を考えている場合、転職経験者や職業に詳しい方が周りにいないかもしれません。
それでも大学職員への転職に向けて頑張りたいという想いがあるなら、相談したい内容に応じて次の方々に相談してみましょう。
- 転職エージェント
- ハローワーク(職業安定所)
- 大学で働く大学職員
求人情報に関することなら転職エージェントやハローワークで相談するのが最適です。
大学職員の仕事内容やリアルな姿についての質問は大学で働いている大学職員に相談しましょう。
大学職員への転職が人気の理由は高い安定性、年功序列の年収、転勤がないなどさまざまです。
転職相談をする場合、まずは自分が重視したいポイントを整理してから相談することで相手もアドバイスや助言がしやすくなります。
「転職を通じて最も重視したいポイントはどこか?」という質問に答えられることがベストですが、モヤモヤしていてはっきりしない場合はひとりで抱え込まずに相談することも有効な手段です。
- 大学は歴史があり安定しているから
- 平均年収よりも高く、年功序列で給料が上がるから
- 転勤がないから
近くに相談できる相手がいないという場合は、当記事ライターの現役大学職員トキがオンラインで無料相談を受け付けているので利用してみてください。
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