大学職員の仕事を理解する上で、もっとも効果的なのがOBOG訪問です。
ところが、大学職員は採用人数が少なく、まわりに「OBOG訪問できる大学職員」がいないことが多いです。
- OBOGはどうやって探したらいいの?
- 訪問前のアポの取り方やマナーは?
- OBOG訪問できなくても大学職員から話を聞きたい!
これらは、本記事ライターの現役の大学職員がこれまで30人以上の学生からOB訪問を受けた中で感じた就活生・転職者が抱える悩みです。
倍率の高い大学職員の内定に少しでも近づくよう、大学職員にOB・OG訪問するためのステップをまとめました。
この記事を読むと大学職員にOB・OG訪問する流れやマナーがわかります。
大学職員の仕事を理解して、納得いく志望理由をつくるためにもOB・OG訪問の方法を理解しておきましょう。
まずは相手探し!ここが一番難しい!
社会人のマナーに気をつけましょう!
現役の大学職員から話を聞く貴重な機会です!
大学職員のOB・OGを探す方法
大学職員にOB・OG訪問するために、まずは訪問を受けてくれる大学職員を探しましょう。
大学職員のOB・OG訪問相手を見つけることができるのは次の3つの方法です。
- 大学のキャリアセンターを利用する
- SNSで大学職員を探す
- 企業運営のOBOG訪問サービスを利用する

キャリアセンターに相談にいこう!
まずは、大学のキャリアセンターで相談してみましょう。
キャリアセンターでは、大学職員のほかに外部の人材派遣会社からキャリアコンサルタントを招いて学生の相談に乗っています。
大学によっては、就職した業界ごとにOB・OGをまとめた「OB・OGリスト」を管理しています。
希望するOB・OGを紹介してもらえるかもしれません!

まずは、「キャリアセンターに行く」でOK!
SNSで大学職員を探してみよう!
大学職員でSNSを利用している人は数多く存在します。
「OB・OG訪問できる大学職員が近くにいない」問題もオンラインでOB・OG訪問すれば解決です!
当記事ライターの現役大学職員のトキもオンラインでお悩み相談をしています。
ただし、SNSの利用目的は人によって異なるので、私の発信も含めて、すべてを鵜吞みにせず「こんな考え方もあるのか」程度の距離感を保ちましょう!
企業運営のOB・OG訪問サービスを利用しよう
多くの就活生が悩むOB・OG訪問を手助けしてくれるサービスがあります。
- マッチャー
- OBトーク
- ビズリーチキャンパス
OB・OG訪問のマッチングサービスを利用すると、普段の生活では接することが無い社会人から話を聞くことができます。
さらに、多くの社会人がzoomなどのオンラインでOB・OG訪問を対応してくれます。



意外と大学職員にOB・OG訪問する方法はありそうだね!
最近は、オンライン会議システムの普及により、距離の離れた相手とも会話ができるようになりました。
大学職員にOB・OG訪問する方法は、いずれもメリットやデメリットがあります。
以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
OB・OG訪問のアポの取り方とメールの送り方


OB・OG訪問を申し込むときは、基本的にメールで連絡します。
電話で直接、依頼する方が丁寧ですが、電話は相手の時間を奪ってしまいます。
メールなら、相手のタイミングに合わせて確認してもらえるのでオススメです。



メールはチャットではない!以下を気をつけよう!
SNSの発達により、LINEやDM(ダイレクトメッセージ)でやり取りする機会が多くなりましたが、メールの場合は以下に気をつけましょう。
- 宛名を記載する
- 差出人の名前を名乗る
- 題名を的確に書く
- 要件を手短に書く
- 返信に時間をかけすぎない
これまでメールをあまり送ったことがないという方は、現役大学職員が書いた依頼メール文を参考にしてください。
大学職員にOB・OG訪問するときのマナー
OB・OG訪問をするときに、気をつけるべきことがあります。
多くの就活生が、無意識にやってしまうことですが、OB・OG訪問が終わった直後に「別の先輩を紹介してほしい!」とお願いするのはやめましょう。
初めて聞く大学職員の内容を一度ですべてを理解できる就活生は稀です。
目の前にいるOB・OG訪問させてもらった先輩の話を十分に理解して落とし込む前に「次の紹介」を依頼されたら相手はどう思うか考えましょう。
スタンプラリーのようなOB・OG訪問は辞めよう!
OB・OG訪問は、大学職員の仕事内容を理解したり、自分の志望理由のヒントにするための手段です。
OB・OG訪問自体が目的になっている場合は、本来やるべきことを見失っている状態なので気をつけましょう。
OB・OG訪問を成功させるためのコツ


OB・OG訪問を成功させるために「訪問前に聞きたいことをメール」しましょう。
事前に質問内容を伝えておくことで、OB・OG訪問を受ける先輩も準備してくれるので、あなたが聞きたい内容について的確な回答があるでしょう。



相手(社会人)の状況を想像して事前に連絡しよう!
貴重な大学職員へのOB・OG訪問の機会をムダにしないために、
- 訪問の依頼メール例文
- OB・OG訪問で質問したいこと
- OB・OG訪問で質問してはいけないこと
などについて、以下の記事でも詳しく解説しているので参考にしてください。
大学職員にOB・OG訪問してみた
大学職員にOB・OG訪問したいけど、時間がなかったり、見つからなかったりと訪問できないこともあります。
そんな方のために、現役の大学職員に仕事の様子を聞いてみました。
大学職員の仕事の話を聞く際は、以下の点を意識しながら聞いてみましょう。
- なぜ、その仕事が必要なのかを考える
- その仕事の前後にはどんな業務があるか意識する
- 誰のための仕事なのかを考える
教務課で働く大学職員の仕事
教務課の主な仕事は次の3つです。
- 全学生の情報管理
- 授業・履修・成績データの管理
- 教授会の運営
学生ひとりひとりには、学籍情報というものが管理されています。
進級や休学など、すべての学籍異動を大学が管理しており、その管理は教務課の大切な仕事のひとつです。
このほかにも、授業運営に関するサポート、科目履修の管理、成績の管理なども教務課の仕事です。



学生とよく関わるのも教務課の特徴かな!
教務課の仕事は、まだまだほんの一部です。
教務課で働く大学職員の仕事内容について詳しい内容は以下の記事でまとめているので参考にしてください。
キャリアセンターで働く大学職員の仕事
キャリアセンターの主な仕事は次の3つです。
- 学生の就職サポート
- 卒業生の進路、就職状況の分析
- 企業人事や公官庁との打ち合わせ
大学にとって、卒業生の進路や就職先は重要なデータです。
卒業生が希望する企業や公官庁に就職することができるよう様々な取り組みや講座によって支援しています。
学生との模擬面接を行ったり、企業の採用担当者を大学に招いたりしています。



学生を社会に送り出すことも大学の役割!
キャリアセンターは、大学にある部署のなかでも非常に外部の方との打ち合わせや交流が多い部署です。
キャリアセンターで働くから実感できるやりがいや苦労については、以下の記事で詳しくまとめているので参考にしてください。
奨学金支援課で働く大学職員の仕事
奨学金支援課の主な仕事は次の3つです。
- 奨学金の給付・貸与の管理
- JASSO(※1)と大学の窓口役
- 各種、冠奨学金の獲得に向けた業務
奨学金支援課が取り扱う奨学金は主に2つの種類があります
- 給付型奨学金
-
一定の条件を満たすと受給され、返済不要の奨学金
- 貸与型奨学金
-
返済が必要な奨学金で無利子のタイプと有利子のタイプに分かれる
奨学金支援課では、経済的に困窮した学生の相談に応じたり、学生への奨学金を取り扱う独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)とのやり取りなどを行います。
奨学金の給付や案内について、学生だけでなく各学部や教務課との連携が欠かせません。



学生の状況をしっかり訊いて適切なアドバイスをするよ!
奨学金支援課では、このほかにも冠(かんむり)奨学金を取り扱ったり、新たな奨学金制度の検討などを行います。
奨学金支援課のやりがいや取り組みについては、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
まとめ
大学職員にOB・OG訪問するための方法を紹介しました。
大学職員へのOB・OG訪問が難しいと思っているなら、きっと他の就活生も悩んでいるはずです。
この記事で紹介したOB・OG訪問を受けてくれる大学職員の探し方やメールの送り方、マナーを意識して周囲よりも一歩先にすすみましょう。
当記事ライターの大学職員トキもオンラインで相談(無料)を受け付けています。
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しっかりと準備して対策をすれば大学職員になることはできます。
自分にできることからコツコツと頑張ってみましょう。